南三陸さんさん商店街

南三陸町の大型観光施設「南三陸さんさん商店街」

2体のモアイ像が鎮座する『うみべの広場』について!

2体のモアイ像が鎮座する『うみべの広場』について!

こんにちは!

曇って、寒い南三陸町です。

ここで、2体のモアイ像が鎮座する「うみべの広場」についてお知らせします!

2023年7月29日、志津川湾を一望することができる場所に「うみべの広場」はオープンしました。

道の駅さんさん南三陸からの周遊促進などを目的に整備が行われ、広場の一部を舗装したことでキッチンカーイベントなどもできるようになりました!
公衆用トイレや休憩スペースが設置されたほか、モアイ像2体やチリとの友好の碑なども同時に移設されています。

チリ共和国との絆~モアイ像が贈られるまで~
約17,000㎞の距離を越えて、旧志津川町とチリ共和国は、友好関係を深めてきました。
そのきっかけは1960年5月24日未明に、遠い遠い海の向こうから押し寄せて来たチリ地震津波でした。
旧志津川町内だけで、41名が犠牲となり、312戸の家屋が流失、倒壊653戸、半壊364戸 、浸水566戸の壊滅的な被害を受けました。
この津波の記憶を未来に伝えようと、30年後の1990年にチリ共和国から国鳥コンドルの碑が贈られ、1991年には旧志津川町がふるさと創生事業の一環としてチリ人彫刻家に依頼して作成したモアイ像が、志津川地区の松原公園に設置されました。
東日本大震災で公園は被災しましたが、流出したモアイ像が発見され、志津川高校(現在南三陸高校)の敷地内に一時移設されました。このことを知った日智経済委員会チリ国内委員会は、南三陸町に新たなモアイ像を贈ろうと、イースター島の長老会に協力を求めました。
この話を聞いた93歳の老彫刻家マヌエル・トゥキ氏は、
「海に破壊された日本の町に、人々が再びそこで生きていきたいと思えるようなマナ(霊力)を与えるモアイを贈れないのか?私は息子とともに日本の人たちが必要としているモアイを彫る!」と、皆に呼びかけ長老会は大きな拍手で包まれたそうです。
イースター島の石を使い彫られたモアイ像が、島外に出たことはあリません。しかし、かつて倒れてバラバラになっていたモアイ像を日本人がもとの姿に建て直す支援をしたことから、イースター島初のプロジェクトが始まりました。
こうして息子のベネディクト・トゥキ氏は石材を切り出して、親戚の彫刻家たちとともにモアイを製作しました。
2013年5月25日、南三陸町を訪れたトゥキ氏は、設置されたモアイに白珊瑚と黒曜石で作られた目を入れました。目が入ったモアイは、世界に2体しかありません。
南三陸町を訪れ、津波の惨禍を目の当たりにしたトゥキ氏の目には涙があふれました。
「目を入れるとマナ(霊力)がモアイに宿る。南三陸の悲しみを取り払い復興を見守る存在になることを願っている」と彼は語りました。
チリ共和国も南三陸町も、豊かな海から糧を得、その恩恵に感謝しています。そして長い歴史の中で、いとも簡単に人間の命や暮らしを奪う海の恐ろしさを熟知しています。
地震を感じなくても、津波は地球の反対側から襲ってくることがあります。双方の地は長い時間の中で大自然の災禍を体験し、人間がどう自然と共生すべきかを学んできました。そして、どんな困難にぶつかったとしても、勇気を持って立ち向かう心意気を勝ちとってきました。
「モアイ」は、イースター島のラパヌイ語で「未来に生きる」という意味です。
門外不出の大切なものを贈ってくれたチリ共和国とイースター島の人たち、そして高さ3m重さ2tの巨大な像を、はるかな島から運び設置するために力を尽くしてくれた企業や多くの人たちの気持ちが、南三陸のモアイには込められています。
未来に生きる南三陸町の人々を、遠い末来まで勇気づけ、見守り続けることでしょう。

広場

モアイ像のある芝生の敷かれた広場C以外にも、今後の活用を目的とした広場がございます。

 

モアイ像(2体)

チリ共和国から寄贈されたモアイ像(写真左)と旧志津川町時代にチリで制作されたモアイ像(写真右)をご覧いただくことができます。

フォトスポットとしても抜群のスポットなので、南三陸町に訪れた際は是非チリから贈られた本物のモアイ像と写真を撮ってみてくださいね📸

記念石碑

チリとの友好関係を記した震災前からの石碑もモアイ像の隣に設置されました。モアイを通した南三陸とチリのストーリーが刻まれています。

多目的トイレ、休憩スペース

こちらの多目的トイレを含む「うみべの広場」のグランドデザインは、隈研吾建築事務所が実施しました。

占用的使用について

うみべの広場において、次の占用的使用を行う場合は、町長の許可が必要となります。

  • 物品の販売、宣伝誘導その他これらに類する行為
  • 旗、のぼり、幕、宣伝ビラ、プラカードその他これらに類するもの又は拡声器、宣伝カー等を所持し、又は持ち込もうとする行為
  • テントその他これに類する施設を設置する行為
  • 上記に掲げる行為以外の行為のための広場の全部又は一部の独占使用

町長の許可を受けようとする場合は、あらかじめ、使用期間、場所、目的又は行為を記載した「庁舎使用許可申請書」の提出をお願いしています。

詳細は、「うみべの広場」の利用について(南三陸町役場HP)をご覧ください。

道の駅さんさん南三陸にお越しの際は、是非お立ち寄りください!

所在地

宮城県本吉郡南三陸町志津川字南町206番地ほか

アクセス
車の場合 三陸自動車道「志津川IC」から約5分、「三陸海岸IC」から約7分
公共交通機関の場合 JR 気仙沼線BRT 志津川駅から徒歩約4分
施設設備
駐車場 あり
→22台(広場A・Bを含めて約100台)
トイレ あり
→男子:大2、小3/女子:3/多目的トイレ:1
休憩スペース あり
備考

<注意事項について>

  • たき火や火気の持ち遊び、その他危険な遊戯をしたり、うみべの広場の利用に支障のある行為はしないでください。
  • 指定された場所以外への車両の乗り入れ、留め置きはしないでください。
  • キャンプ等の寝泊り行為はしないでください。
  • ゴミの投げ捨てや周囲に迷惑のかかる行為をしないでください。
  • うみべの広場内における盗難や事故、損害等については、町は一切の責任を負いません。

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